Q.カラーをしている髪にパーマをかけるとヘアカラーはなぜ褪色してしまうのか?
A.それは発色とパーマの還元作用が関係しているからです。
カラーは、1剤(酸化染料) + 2剤(過酸化水素)= 発色(酸化重合)
しかし、パーマでは酸化作用の反対の還元作用があります。
これによりカラーの酸化重合している染料の結合を切ってしまい、
膨潤軟化してキューティクルが開いた状態となってしまうため染料が流れ出ていってしまうのです。
パーマの2剤の種類によっても褪色の具合が変わってきます。↓
◎臭素酸系・・・穏やかな酸化力の臭素酸ではパーマ1剤で還元されて切れてしまった染料を再度、酸化重合させて発色させることができない。
◎過酸化水素・・・強い酸化力を持つ過酸化水素は、還元されてしまった染料を再び発色させることができる。
同じ1剤を使用しても、2剤の選定によって褪色の度合いに大きな差が出ます。
特にアッシュ系、マット系や一部の赤系は、中間体と※カプラーで結合している数が少ない状態で発色しているため、
パーマの1剤の還元作用で壊されやすく褪色しやすい色味ということになります。
※「カプラー」は水や過酸化水素に溶かしても発色しないのですが「染料中間体」と反応することで「染料中間体」独自の色味を変化させてたくさんの色調を調整が可能。

今回は、パーマとカラーの関係性でした!
でわでわ。